Blockstream Jadeのカメラにより、コンパニオンアプリとの完全なエアギャップ通信が可能です。USBやBluetoothでの接続を必要とせず、デバイス同士がQRコードをスキャンして情報をやり取りできます。この方式により、ユーザーはデータの送受信を物理的に制御でき、セキュリティと互換性が向上します。

アクセスオプション

Blockstream Jade のエアギャップ設定を進める前に、各アクセスオプションを理解しておくと役立ちます。

**QR PIN ロック解除:**

初期化時に、Jadeは暗号化されたウォレットデータをデバイスに保存し、PINで簡単にアクセスできるようにします。デバイスのロックを解除するには、QR PINロック解除を実行してキーを復号化する必要があります。このセキュリティモデルにより、Jadeは他のハードウェアウォレットと大きく異なります。ロックされたJadeからは価値のあるデータを取り出すことはできませんが、6桁のPINで安全にアクセスできます。
**SeedQR :**

リカバリフレーズをQRコード形式で手書きで作成し、Jadeでスキャンすることでデバイスにキーをロードできます。PINの入力よりも素早くアクセスできる方法ですが、SeedQRを常に手元に用意しておく必要があります。

いずれの動作モードも物理的なキーの抽出に対して同等のセキュリティレベルを提供するため、利便性に応じて好みの方法を選択できます。

高度な設定

以下の手順では、QR PIN ロック解除と SeedQR 両方のアクセスオプションを使用して Jade を設定するためのワークフローを示します。

デバイスの電源をオンにして、「Setup Jade」、**「Advanced Setup」**の順に選択します。

セットアップ方法を選択してください:

Create New Wallet:

新しいリカバリフレーズが生成され、新規ウォレットが作成されます
Restore Wallet:

既存のリカバリーフレーズを入力します。あるいは、サイコロを振るなどオフラインの方法を使用して作成し、Jade に最後の単語を計算させます。

リカバリフレーズは必ず紙に書き留めて安全に保管してください。決して写真を撮ったりオンラインで保存したりしないでください。書き留めたリカバリフレーズが正しいことを確認するため、画面に表示される単語と照合して検証を完了してください。

警告:リカバリフレーズはあなたのウォレットそのものです。緊急時以外は他のデバイスに入力しないでください。

続いて、Jadeは SeedQR の作成について確認してきます。SeedQR は、リカバリフレーズをQRコード形式で手書きしたもので、Jadeのカメラでスキャンしてキーを一時的にデバイスに読み込むことができます。SeedQR を作成する場合は、提供されているテンプレートに従って SeedQR を転記してください。