Blockstream Jadeのリカバリーフレーズログイン機能は、ウォレットへの一時的なアクセスに使用します。この機能は、PINで保護されたウォレットには影響しません。また、リカバリーフレーズでログインしたウォレットは、Jadeの電源を切ると即座に消去されます。
注:
リカバリーフレーズログインは、PINサーバーとのやり取りを回避するために使われます。これは、後述する特定の状況で役立ちます。
JadeのQRスキャン機能を利用するユーザーは、Jadeのロックを解除する方法であるUSB接続やBLE接続を避けたい方が多いでしょう。エアギャップ機能を活用してJadeにアクセスするには、リカバリーフレーズログインが必要です。
Blockstream Jadeでは、資産の保護のためにブラインドPINサーバーを利用しています。これは、仮想セキュアエレメントとして機能する仕組みです。この機能によりセキュリティが大幅に向上しますが、JadeにPINでログインするためには、コンパニオンアプリがPINサーバー(=インターネット)に接続されている必要があります。
しかし、オフライン環境のコンピューターでトランザクションを作成・署名したいユーザーもいるでしょう。そのような場合、リカバリーフレーズログインを使えばPINサーバーとの通信なしでJadeにアクセス可能です。たとえば、Electrumなどの互換性のあるプラットフォームでトランザクションを作成し、Jadeにリカバリーフレーズでログインして署名します。トランザクションはコンパニオンアプリから保存またはエクスポートし、オンラインデバイスでブロードキャストできます。
リカバリーフレーズログインは、以下のような一時的な使用や複数ウォレットへのアクセスにも便利です:
万が一BlockstreamのPINサーバーに障害が発生すると、通常のPIN入力ではJadeのロック解除ができなくなります。そういった緊急時でも、リカバリーフレーズログインを使えばJadeにアクセスし、資金を移動することが可能です。
ヒント:
Blockstream Jadeでは、独自のPINサーバーを構築して使用することも可能です。この方法を使えばBlockstreamに依存せずに済みますが、セットアップには専門的な技術的知識が必要です。